2021.06.09
地域包括支援センターやケアマネジャーの対応に不満を感じた時は…
2021.06.09
●4~6月に増える相談
毎年この時期になると「地域包括支援センターやケアマネジャーが上手く動かない…」という悩みを抱える方増えています。これは、異動したばかりの地域包括支援センター職員が不慣れであったり、これまでお世話になっていたケアマネジャーが変更となったりすることが原因と考えられます。
●遠慮は禁物!些細なことでも相談を
「そもそも、地域包括支援センターやケアマネジャーにどこまで頼っていいのか…」と思われる方もいるかもしれません。この質問に対する私の答えは「どんな些細なことでも相談してください」です。「母親の物忘れがひどくなった気がする」といった漠然とした不安や、「これから私の仕事が忙しくなるので…」といった介護に関わる家族の相談でも良いのです。
●遠慮なく相談することがよりよい支援につながる
「ケアマネジャーさんは介護サービスを斡旋してくれる人でしょう?」と言われる方もいますが、それは大きな間違いです。
彼らの仕事は、介護が必要な方やその家族が困っていることを聞きながら、利用者の生活の質を向上するための目標を設定し、必要な支援を考え提案することです。そのため、親の生活に対する漠然とした不安や関わる家族の仕事の忙しさは、よりよい提案を考える上で重要な情報となります。
●こんな地域包括支援センターやケアマネジャーに要注意!
次のような対応であれば、担当者の変更を考えた方がいいかもしれません。
「では、家族としてどうされたいのですか?」
「家族が説得しても本人が拒否する場合は、介護サービスは利用できません」
冷たく質問で返されたり、困っていることを家族に丸投げしたりするような場合は、よりよい支援を考える上での信頼関係を築くことは難しいかもしれません。
●よりよい信頼関係づくりのために
「家族が近くにいるべきなのだろうか」「これからどうなってしまうのか」といった、後ろめたい気持ちや漠然とした不安を整理しながら、地域包括支援センターやケアマネジャーとの信頼関係づくりをするには、とにかくコミュニケーションを繰り返していくことが重要です。「今は大きな課題が起きていないから」と後回しにせず、どのような局面も一緒に乗り越えていくことができるためにも、まずはちょっとした悩みからぶつけてみることをおススメします。