2020.10.14

出張、残業にも強い味方!「小規模多機能型居宅介護」とは?

2020.10.14

出張、残業にも強い味方!「小規模多機能型居宅介護」とは?

「小規模多機能型居宅介護」とは、利用者の希望に応じて、「通所(デイサービス)」を中心に、「宿泊(ショートステイ)」や「訪問(訪問ヘルパーなど)」といった介護サービスを月々の定額料金(食事代などは別途)で1つの施設にワンストップでお願いできる介護サービスのことです。

●小規模多機能型居宅介護のメリット
・急な「デイサービスの延長」や「ショートステイ」もお願いできる
→親がデイサービスから帰宅する時間に帰れないなどの急な申し出にも融通が利く。各施設により対応に条件があるので、事前に確認が必要。

・介護に関する費用は月々定額料金
→小規模多機能型居宅介護に所属するケアマネジャーが作成した「ケアプラン」沿って、各介護サービスをひと月定額料金で利用できる(食費などは別途)

・デイサービスの顔なじみのスタッフが「訪問介護」もしてくれる
→「通所」「宿泊」「訪問」を同じスタッフが対応するので利者が安心できる

・状況に応じて臨機応変に介護サービスが使える
→認知症の進行など介護状況が変化しても、必要に応じた「宿泊」や「訪問介護」をお願いできる

・施設入所に比べ、利用者と家族に心的負担が少ない
→徐々に施設の介護サービスに慣れるための選択肢の1つとして検討できる

一方で…

●小規模多機能型居宅介護のデメリット
・小規模多機能型居宅介護の施設に所属するケアマネジャーのケアプラン作成が必須
→それまでのケアマネジャーを変更しなければならない

・小規模多機能型居宅介護の施設のデイサービスやショートステイの利用が必須
→すべての介護サービスを、小規模多機能型居宅介護の施設へ変更しなければならない

・小規模多機能型居宅介護の施設ごとで対応できるサービスに幅がある
→看取りまで対応できる施設もあるが、マンパワー的な理由などでサービスに幅がある

・新しいサービスであるため、施設数が少ない
→小規模多機能型介護の施設を探す際は「介護事業所検索_厚労省」で検索(http://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/)※1km圏内の事業所が検出されるので、住所は番地まで入力

・地域密着型サービスのため、利用者の住民票がある市町村の施設しか利用できない
→たとえ距離が近くても隣の市町村の施設は原則利用不可

「小規模多機能型居宅介護」は働きながら介護する人にはありがたいサービスです。認知症の進行など在宅介護に不安を感じても、小規模多機能型居宅介護の柔軟な対応があれば続けていくことができるかもしれません。