2020.09.09
親に介護予防をすすめる方法とは?
2020.09.09
コロナ禍で会えないからこそ、頻繁に連絡を取ったことで、何度も同じ話をするなど、親の今後に不安を感じてしまったら…。あなたはどのように声を掛けますか?
●直球な質問はNG
他意はなくても「頼むから迷惑を掛けないで!」というメッセージに聞こえるような質問はできる限り避けてください。
たとえば…
子ども>「病気になったり、介護が必要になったらどうするの?」
といった直球な問い掛けをして、
親>「そうなっても、迷惑は掛けない!」
と返答されてしまうと、介護予防の話が進みません。
親も現実から目を反らして「介護なんて関係ない!」と、必死に思い込もうとしていることがあります。それが、家族に依存しない自立した生活へのモチベーションとなるため、出来る限り否定はせず、まずは下記のことを試してみてください。
●自分の話題から話を広げよう!
「自分は、今後こうしていきたい」といった話題から、「お父さん(お母さん)は、今後のことをどう考えているの?」と質問して、親の考えを知ることからはじめてみましょう。
さらに、些細なことでも、子どもとして親に不安を感じたら、早い段階から対策を取ることが、その後の安心に繋がっていきます。たとえば…
●“地域包括支援センター”の場所や連絡先を調べておく
親が70歳を越えたら、親が住んでいる地域の“地域包括支援センター”の場所や連絡先を知っておきましょう。電話で「健康体操教室」などの催しの情報を聞き、繋がりを作っておけば、万が一のときも対応してもらうことができ、仕事と介護の両立の強い味方となります。
●“地域包括支援センター”は常に情報を発信している
「地域包括支援センターは、困ったことがあってから相談するところ」と思われている方が多いようです。ですが、体操教室など元気な高齢者に向けた情報も多く、それをホームページや回覧板などで発信しています。事前に情報を収集して、伝えることも介護予防につながります。
●親の老いを受け入れる
親に「元気でいて欲しい」と思っていても、いずれは老いていくものです。まずは、地域包括支援センターの情報に触れながら、子どもとして親の「老い」を受け入れる準備をしましょう。
「介護予防」が最優先となり、親に無理なリハビリを強いる方が、時にいらっしゃいます。出来ないことがあっても、その人らしく生活できる環境を一番に考えることを忘れないでください。