2020.09.02
離れて暮らす親の防災について考える
2020.09.02
9月1日は“防災の日”でしたが、「自然災害大国日本」を痛感させられるような、大きな災害が各地で起きています。
そんな中、「防災」について改めて考えた方もいらっしゃると思います。実は、「防災」の話題から、「緊急事態のことも含めて、親と今後のことについて話し合う」きっかけにもなると、私は考えているのです。
●「防災」を切り口に日々の生活の話をする
「緊急連絡先は?」「保険は?」など、「防災」を切り口に生活の話をすることができます。「緊急連絡先」や「保険」などは親が急に倒れたときにも必要な情報です。大切なのは「防災」の話を切り口に、親の生活状況を把握するチャンスと捉えて、この機会を積極的に活用することです。
●「いざ」というときのために事前に確認すること
災害時の「避難場所」「連絡手段」「情報収集法」について確認しましょう。「避難場所」や「ハザードマップ」はインターネットで離れていても調べることができます。災害時は電話回線よりインターネットの回線の方が繋がりやすいこともあるので、LINEなど電話以外の連絡手段を決めておくのもよいでしょう。ツイッターなどを使った情報収集で親を支えることもできます。
●要介護の親がいる場合
災害時に要介護の方が情報弱者となり、救援活動から取り残されてしまうことがあります。そういった事態を避けるため、親が住んでいる地域の「福祉避難所」(特別な支援が必要な人を受け入れる施設)を確認しておきましょう。継続的な支援が受けられる「二次避難所」も知っておくことをおすすめします。「福祉避難所」や「二次避難所」についてはケアマネジャーや行政に問い合わせたり、地域によってはインターネットで調べることも可能です。
●「防災」について話し合うときに大切なこと
親と「防災」の話をするときに重要なのは、こちらの考えを押し付けたりせず、まずは「防災について考えていることはある?」と、親の考えをヒヤリングする姿勢で臨むことです。その中で、日々の生活で感じている困りごとや不安を聞き出すことができるかもしれません。話を進めていく中で、親が抱えている不安に早目に気づき対応することができれば、「いざ」というときも、慌てずに済むのではないでしょうか。