2020.07.29
ビジネススキルを活かす介護
2020.07.29
あなたがビジネスで培ったスキルは、介護でも大きく活かすことができます。
●ビジネスシーンでの問題が起きたときは…
たとえば…
ビジネスシーンで課題が生じたとき、解決までのプロセスは、一般的に次のような流れになっているかと思います。
1)課題を分析する
↓
2)分析に基づいて課題をクリアする方法を考える
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3)一人で難しい場合、チームでどうやって課題に取り組むか考える
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4)方針決め、見通しを立て、チーム内で役割分担して、実行する
↓
5)課題解決
●家族介護のシーンでも、同じように問題解決を!
上記のビジネス上の課題解決の流れを“介護”に置きかえ、
「親がデイサービス利用を拒否する」と課題設定して考えてみてください。
1)デイサービスを拒否する理由をケアマネジャーと分析する
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2)デイサービスの送迎時の声かけに課題があると考えた
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3)ケアマネジャーに誘い方を相談し、デイサービススタッフにも協力を仰ぐ
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4)ケアマネジャーとデイサービススタッフが話し合い、趣味の教室に誘うように声かけをする
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5)徐々に、デイサービスに通うようになる
せっかくデイサービスを見学して選び、契約までして手配したのに、親が利用当日に「行かない!」と拒否されると、感情的になり、いつも仕事ではできている課題分析ができなくなってしまいます。そして、感情的な衝突を生み、お互い疲弊していきます。家族介護はオムツの交換など直接的な支援でなくても「ビジネススキルを活かす介護」で課題分析やチームマネジメントすることも立派な介護なのです。
●介護の現場の人たちと自分を会社組織のメンバーに置き換えて考えてみる
・働きながら介護する皆さんは現場統括である課長をマネジメント⇒「部長」
・直接介護に関わる介護サービス事業者を現場統括するケアマネジャー⇒「課長」
●ビジネスでも、介護でも大切なのは「コミュニケーション」
ビジネススキルの一つである「コミュニケーション」も、介護のシーンでも重要です。仕事を依頼する時と同様に、現場統括の「課長」であるケアマネジャーに、きちんと要望を伝えてください。不明なことは、質問しましょう。それに応えるのが彼らの仕事です。
また、具体的に「褒める」で人間関係を円滑となり、スタッフのやる気と介護サービスの質の向上につながります。
「家族の介護」と聞くと、自分で直接介護するからこそ親孝行、という考え方がいつの間にかしみついてしまっていますが、経験したことない介護技術を学ぶより、これまで培ったビジネススキルを活かし、自分なりに果たせる役割があることにも気づいて頂きたいと思います。