2020.04.08
今だからこそ考える!遠距離介護のメリットとは?
2020.04.08
●自然災害や新型コロナウイルスが心配で…
郷里で暮らす要介護1の母のことが心配になり、母親を自分の住む地域に呼び寄せて同居するべきかを迷ったというAさん。そこで、地域包括支援センターやケアマネジャーなど、思いつく限りの相談できる人たちに意見と助けを求めました。その結果、介護のプロやご近所のサポートを受けることで、一人で住み慣れた地域で暮らし続けられることを確認できたそうです。
●これを機にプロの意見を聞いてみる
Aさんが介護のプロやお母さんの日常を知るご近所さんに相談したように、介護で悩むことがあれば、ぜひ、介護のプロに相談してみてください。自分の中にはなかった視点による解決方法が得られることが少なくありません。
●呼び寄せるだけが解決法方ではない
遠くの郷里で暮らす親に介護が必要となり、自分のもとに呼び寄せるケースがあります。しかし、環境の変化がストレスとなり認知症が急に進んでしまった…という話をよく聞きます。一緒に暮らすという選択を否定はしません。ですが、介護のプロやご近所さんなどの力を借りながら、親が住み慣れた地域で暮らし続けることで、お互いの暮らしを大切に、程よい距離を保ちながらサポートするという選択があることも忘れないでください。
●遠距離介護を上手に行うコツとは?
「介護」を上手に行うコツは、どんなかたちの介護でも、介護する人・される人のお互いの気持ちを尊重できる状態を保つことです。親子であれば“良い親子関係を保つ”ことを一番に考えて、結論を出してください。
●遠距離介護の方が上手くいく!?
遠距離介護は、すぐに駆け付けることができないため「何かあったときが心配だ」と思われる方も少なくないと思います。その状況を逆手に取り、介護のプロやご近所に早い段階から相談して、直接の介護に没頭せず距離を取ることで、上手く介護に向き合えるようになる方が多くいらっしゃいます。
●将来、遠距離介護になったら…
「今は大丈夫だけど、今後、遠くに住んでいる家族に介護が必要になったら…」と将来を心配される方もいることでしょう。
そんな “これからの不安”を軽減するためには、地域包括支援センターの場所や連絡先を調べておく、実家のご近所に挨拶をして連絡先を交換しておくなど、今からできることに少しずつ手を付けることが重要です。